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まちの風景

2009年11月 1日 (日)

スイーツの駅96cafe -北九州市八幡西区黒崎-

2009年11月1日(日)。黒崎商店街の一角に「スイーツの駅」がオープンするということで、出かけていきました。「~の駅」とはいうものの「まちの駅」ではありませんが、黒崎の賑わいづくりのためにもうけられた施設だということです。名前の通りお菓子屋さんのチャレンジショップが集まっています。
※新たに商売を始めようとする人が実験的に開く店舗。主に商店街組合が空き店舗を借り上げて出店者に安く貸すなどして支援しています。

「スイーツの駅96cafe」チラシ(北九州商工会議所

新天街アーケードの黒崎駅とは反対の入口にあります。折からの冷たい雨と日曜日(黒崎は日曜休みの店が多いのです)の午前中とあって、関係者以外通りを歩く人はまばらでした。

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ただ、店内には近所の人たちで賑わっていました。酵母パンなどはいったん売り切れて、すぐに製造にかかっているなど、良質の素材でていねいにつくられたパンやお菓子はお客さんに好評のようです。

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ここは単に、お菓子屋さんが集まっているというだけのスペースではなく、北九州市が進める「赤ちゃんの駅」 でもあり、ゆっくりしたスペースで赤ちゃんのおむつ換えや、もちろん誰でも使えるトイレもあります。またインフォメーションには案内人もいます。「まちの駅」の機能は備えているようです。

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オープン日とあって、テレビ局の取材も入っていました。まだ近所の人以外には知られてないようですが、これから少しずつ周りにも知られていくことでしょう。

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ところで、隣には「イベントスペースKUROSAKI」がスイーツの駅と同時にオープンしました。

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北九州市と姉妹都市である、南九州市(鹿児島県)の物産展が行われていました。

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入口付近には、黒崎のお店案内などができる情報端末もありますが、タッチパネルの反応が遅くいのと、ディスプレイが上がったり下がったりして、ちょっと使いにくい感がありました。黒崎のお店のことなら、隣のスイーツの駅にあるインフォメーションの女性に尋ねた方が早いような気がします。

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そしてこれも今日、一本東側のカムズ通りに「黒崎おもてなしステーション」がオープンしました。ただやはり雨の日曜日とあって、こちらもほとんど通りに人がいません。

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元は宝石屋さんだった内部は、暖色系のライトで暖かい雰囲気です。中は商店街やNPOの人たちがイベントの打ち合わせをするスペースももうけられています。

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こちらにもインフォメーションがあって、受付の女性が街の案内をしてくださいます。なかなか感じのよい方で、黒崎のまちのことを一所懸命勉強されているようでした。

今日オープンした3つの施設はいずれも、黒崎商店街で比較的人通りの多い黒崎駅前とは反対側にあって、普段から通行量の少ない場所に位置しています。だからこそこの場所に置かれたのかもしれませんが、美味しいお菓子や、楽しいイベントや、暖かいおもてなしなど、ほかにないような魅力をいかに創っていくかが、これから求められるのではないかと思います。まちの駅と連携を図っていくのもよいかもしれません。

2008年11月15日 (土)

ワインツーリズム -山梨県甲州市-

2008年11月9日(日)。まちの駅全国フォーラムin富士の翌日。山梨県庁で農政関係の仕事をされているKさんを訪ね、朝一番の列車で甲府まで足を延ばしました。甲州山梨はフルーツの郷。そしてちょうどこの時期は新酒ワインの解禁とあって、各ワイナリーで試飲ができるのです。また、今年初めての取組として、ワインを楽しみながら地域の食や魅力も楽しめるワインツーリズム2008も開催されました。

残念ながらワインツーリズム2008はまちの駅全国フォーラムがあった11月8日(土)一日のみの開催でしたので、実際にそのイベントを体験することはできませんでしたが、農業に詳しいKさんの案内でそれに近いものを楽しむことができました。

ワイナリーがひしめく勝沼が目的地でしたが、その前に塩山市に寄り、武田信玄の菩提寺である恵林寺を散策。うっすらと木々が色づき、落ち着いた静かな空気が漂っていました。この寺の周辺は枯露柿(ころがき)というつるし柿が、あちこちの民家の軒先につるされて晩秋の風情を醸し出すと言うことで有名だそうです。その中の一軒におじゃまし、中庭で家族総出で柿のへたをとったり皮をむいたりされている工程を見せていただきました。見ているうちにご主人が、熟しすぎてつるせない柿をわけてくださいました。

その場でがぶり。何とも言えぬ幸せが、口の中いっぱいに広がりました。

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軒先にはまだ半分以下と言うことですがたくさんの柿がつるされていて、橙の玉の模様に覆われた家は、まるで制作途中の現代アートの作品のようにも見えました。

それから勝沼に向かいました。まずはぶどう寺として知られる大善寺へ。その由縁とおり右手にぶどうを持った薬師如来を拝顔したあと、中央本線の旧トンネルを活用してつくられたワインカーヴに入っていきました。長いトンネルにワインが整然と眠っています。ボトルの中の静かな眠りが、芳醇な香りを育てているのでしょう。ワインカーヴは入口から奥には進めませんが、谷を挟んでもう一方のトンネルは遊歩道になっていて、1キロ以上先の出口までまっすぐ歩けるようになっています。当然ここも廃線になっているのですが、往時と同じようにレールがひかれていて、まるで向こうから汽笛が聞こえてきそうです。

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そのあとワイナリーめぐりをしました。勝沼は小さな町ですが、50以上のワイナリーがひしめいているそうです。わたしたちは車で回りましたが、ウォーキングを兼ねて歩いてワイナリーをめぐっているグループも何組か見かけました。

いくつかのワイナリーで試飲をさせてもらいました。近代的な工場もあれば、ツタに覆われた洋館のようなワイナリーもあります。ここ勝沼は白ワインが主体とのことですが、新酒、熟成酒、甘口、辛口さまざまあり、またぶどうがとれた畑ごとのワインもあって、「ワイン」という言葉でひとくくりできないような多様性を、自らの舌で実感することができました。

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ワインツーリズム2008に参加したKさんによれば、昨日はワイナリーをめぐる循環バスが走っていたり、各ワイナリーによる手作りのおつまみがあったり、ガイドツアーもあったりと、地元をあげてのおもてなしがあったそうです。また彼女によれば、普段あまり表には出てこないワイナリーのご主人たちがはじめはやはり慣れない口調で説明していたそうですが、それがだんだん上手になり、自らつくったワインのすばらしさを自信たっぷりに、楽しそうに語るようになっていたのがとても印象的だったとのこと。

もてなしのイベントは、もてなす側も楽しめるもの。

彼女の話を聞きながら、まちの駅とイメージをかぶらせて、そのように感じました。今年が初めてワインツーリズムですが、たぶん来年以降も続くだろうなと思います。

夕方の少し前。Kさんに見送られ、丘の上にある「勝沼ぶどう郷駅」から帰路につきました。秋冷の曇り空の下、中央本線の普通列車はゆっくりとトンネルに入っていきました。

2008年8月25日 (月)

のんびりトコトコ10時間

短い夏休みの終わりに、青春18切符を使って京都まで行きました。

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鈍行列車を乗り継いで、片道ほぼ10時間の旅。新幹線だと小倉から2時間半なので、2往復分です。ただ新幹線だと決して見ることのない美しい景色をゆっくり楽しむことができました。

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山あり海あり、のんびりトコトコ、列車は行きます。広島で降りて、お好み焼きを食べることもできました。何とも贅沢な旅。これも新幹線では味わえないことです。

行き着く場所は同じでも、手段を変えるとまた違った楽しみが得られます。

旅って、なかなか奥の深いものです。

目的地の京都国際会館。

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空はすっかり秋の色。京都に来ると空をよくながめます。京都は実に空が広くて、きれいです。

2008年8月22日 (金)

季節の変わり目

少し遅めの夏休みをいただきましたので、初日の今日は朝早く起きて海まで走っていきました。

海水浴でにぎわっていた海岸もすっかり寂しくなっていました。

海の家の後片付けが行われていました。それを一匹の猫が静かに見守っていました。

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そしてこれからは波の高くなる季節。海水浴客と入れ違うように、サーファーが波に乗っていました。

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暑さは続いていますが、ちょうどこのあたりが夏と秋の境目かもしれません。季節の変わり目はいくつかありますが、夏の終わりは何となくものうら寂しいものです。

2008年7月21日 (月)

変わらない街

週末に地域経済研究会のため上洛しました。京都を離れて4ヶ月。久しぶりに訪れた京の都は、祇園祭の山鉾巡行も終わり、夏の青空が広がっていました。

4ヶ月で変わるはずもないのですが、離れたときと何ら変わらない街の風景に、ホッとしました。

出町柳の鴨川デルタでは、家族連れが川に入って水遊びをしていました。京都のひとたちにとって、川は本当に身近な存在です。Kyoto20080721002

四条河原町では、いつもは土産品屋である四条センターが、祇園祭の御神輿の御旅所になっていました。宵山や山鉾巡行が終わっても、祇園祭は7月末までゆっくり、ゆっくり続きます。Kyoto20080721001

一昨年も、昨年も夏に見た風景。変わらない街。千二百年も続いてきた街ですから、そう簡単には変わりません。住んでたときは少し物足りなさも感じていましたが、いざこの街を離れてみると、その「変わらなさ」が安心感をもたらしてくれて、何とも嬉しいものです。

2008年6月20日 (金)

飛び出し坊や

最近気になる子がいます。家の近くのあちらこちらで見かけます。それは、

飛び出し坊や

本名はわかりません。でも飛び出してるんです。だから「飛び出し坊や」。

道ばたの看板です。

大きな国道の電柱の影から、小さな路地の軒先から、あちこちに。走行する車に対して「この辺は子供がよく遊んでいるから飛び出しに気をつけてね」という注意を喚起するための看板のようですが、それにしてもこうも陽気に飛び出されては困ります。

また別の子は、悲壮な面持ちで飛び出しています。お母さんに怒られたとか、辛いことでもあったのでしょうか。

人間であるとは限りません。ピカチュウが飛び出しているのもあります。しかしピカチュウだとわたしが判断したのは、黄色いからだとギザギザしっぽがあるからで、ひょっとすると別の未確認生物かもしれません。

ふと思いました。これって九州にあったのでしょうか。交通安全の看板ですから、全国どこにでもありそうです。でも40年余生きてきて、ここではじめてその存在に気づいたと言うことは、京都にきて気づいたと言うこと。ということは、京都にしかない特異な物件なんでしょうか。

ググってみました。でも何で検索すれば良いのでしょう。とりあえず「飛び出し」...。

あった!「飛び出し小僧の研究」

http://www.kt.rim.or.jp/~naoyom/manager/tobidas.html

小僧なんだ。でも別のサイトには、「飛び出し坊や」ともあります。わたしの感性は実に標準的だったんだ。うれしいような、ちょっとつまんないような。まあそれは良いとして、その中に「生息数の多さから、発祥は京都ではないかと推察される」とあります。

おおっ!やっぱり京都なんだ。

もちろん学術的に確認されているわけではないですから、何とも言えないのでしょうが、わたしが京都に住んではじめてその存在に気づいたというのも、あながち無理はないでしょう。

ところで、九州での発見事例は..... ない! どうも関西地方がその主な生息地のようです。

しかし、夏の終わりのある日。とある仕事で九州は福岡県、朝倉市に向かう甘木鉄道に乗っていました。終着駅の甘木駅に着く直前のことです。列車が次第に速度を落としながら、小さな民家の軒先をゆるゆると過ぎたまさにそのとき、

ひとりの少女がわたしに向かって微笑んでいるのがちらっと見えました。

飛び出しガール!

やっぱりいたんだ、九州にも。今度こそ、写真におさめよう。

(このエッセイは、2007年10月9日にmixiで公開したものです)

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2008年6月16日 (月)

最強の言葉

公務員は文章が命。長い間役所に勤めていると、他人の文章表現が妙に気になります。といっても自分の文章が決してすぐれているという訳ではなく、「え~、こんな文章を書いてつっこまれたりしないの?」ということ。

そうなんです。いろいろな方々を相手にしている役所の人間は、書いた文章で他人からつっこまれたり、あげあしをとられたりするのを極端に恐れるのです。そんなわたしは先日宝ヶ池をジョギングしていて、池の端に立てられている、とある注意書きに目がとまりました。

「池ではモーターボートの模型を浮かべることはできません」

なんの変哲もないこの文章。しかしわたしには気になって気になって仕方がないのです。

「モーターボートの模型を浮かべて遊ぶことは禁止。それなら、本物のモーターボートはいいのか(手こぎの貸しボートはあります)。戦艦大和の模型なら良いのか。模型の潜水艦は?はたまた本物のイージス艦は?」

こういうとき、役所にはたった一文字の便利な言葉があります。誰からもつっこまれない、あげあしをとられない最強の言葉。それは、

「等(とう)」

こんな風に使います。

「池ではモーターボートの模型 "等" を浮かべることはできません」

こりゃ不思議。これで戦艦大和もイージス艦も、この池で浮かぶことはできなくなります。さらにだめ押しで、もひとつ加えちゃいましょう。

「池ではモーターボートの模型 "等" を浮かべること "等" はできません」

おお!これで潜水艦が池の中を潜航することすらもできません。まさに役所が保有する最終兵器!

等! すごいですね。この言葉があれば、もうこわいものなしです。仮面ライダーも叫んでましたものね。 等!

(このエッセイは、2006年06月28日mixiで公開したものです)

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